二日目、最初の紙芝居上演が「豊間中学ピアノ物語」だ。
この豊間中学の物語は二作あり、一作はピアノ目線、
そしてもう一作は現実に基づき人間目線となっている。
私としてはピアノ目線の紙芝居の方が好みなのだが、地元の人にしてみれば、
やはり生徒や先生が主役の人間目線のものがよいようだ。
この日上演されたのも人間目線の「豊間中学ピアノ物語」だった。
津波の傷跡が生々しく残る豊間地区、中学校の校舎も破壊されたままだ。
その前で読む紙芝居は大迫力、
現実の壊れた建物と紙芝居の絵が相まって観客をぐいぐいと物語の中に引き込む。
これはすごい、人気ポイントになるぞと思ったのもつかの間、
そこは今年中には取り壊されるらしい。
震災観光という視点からすれば、
震災の生き証人の建物がなくなるのはなんとも残念だが、
復興のためには仕方のないことなのだろう。
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