ふくしま紙芝居まつりIN相馬。今回の会場は相馬市である。
広島の人は相馬がどこにあるか知らない人が多いと思う。
私も福島における各地域の位置が見えてきたのはここ最近である。
福島は浜通り、中通、会津と三つに分けて語られる。
そこには文化や風土の違いが鮮明で驚くことも多い、
先般も浜通りは桜が満開で中通は大雪だったという目にあったばかりだ。
だからなのだろうか、福島の中での震災に対する構えの違いにエッと思うことがある。
昨年、広島を訪れた郡山の学生相手に「見えない雲の下で」を演じた時、
その子たちの反応は全く広島の学生と同じだったことを思いだす。
その後の振り返りの時間で彼女たちから聞こえてくる声の中に
「知らなかった」「そんな思いをされて避難されていたんだ」が多かったことに驚いた。
我々からすれば福島は一つであり、
全部が被災者と言う風にとらえているが中通と浜通りでは震災に対する考えは大きく違う事を知った。
そこで思うのは、浜通りが中通の文化交流が大切さだ。
今回、中通に位置する保原町の方が紙芝居まつりに参加する。
これは浪江町の方が避難している伊達町の隣のまちと言うことで
浪江経由で保原町の紙芝居を作ることになったからだ。
まち物語プロジェクトがつなぐ、浜通りと中通の縁、大切だと思う。
避難者と被避難者との理解が復興を推し進めると信じる。
是非、多くの中通の人に紙芝居まつりに参加し、浜通りの実情を見ていただきたいと願う。
絵は保原町の人が今回、上演を予定されている「飴買幽霊」の一場面です。