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まち物語制作委員会

東北まち物語100本プロジェクトから始まった紙芝居活動をとおした福島とのつながりや、広島における紙芝居つくりを紹介します。

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D.Cふくしまデモツアー2日目③ 午前10時半 トマトランド視察

第1回のワークショップで提案したのが、福島の食の安全に関する取り組みを見ることだ。観光に限らず福島を訪れるにあたっては、どうしても食の安全が気にかかる。そのため、いわき市が取り組んでいる“見えるかプロジェクト”の現状をツアーの項目に取り組むことで安心感を高めようとの狙いだった。
しかしワークショップの中では「当日は日曜日のため施設は休み、車中でビデオを見て終わろう」ということでまとまっていた。何とも残念と思っていたところ、ここでも木田さんが一肌脱いでくれ、トマトランドと交渉、特別に視察を受け入れていただいた。
車中でビデオを見ながらビデオだけで終わらなくって本当に良かったと思っている。というのも、見せていただいたビデオが、いかにもこじゃれた広告代理店が作りましたというもので全くリアリティが感じられない。綺麗なお母さんとかわいい子供が笑顔で福島の食の安全性をアピールされても、そこに残るのはそらざらしさだけだ。
その点、現場の生の声はリアリティがある。加えて、巨大なハウスの中で水耕栽培で作られるトマトは、人々を「これなら大丈夫」と安心させるに十分なものだった。
日曜日だからダメだと簡単にあきらめず、訪れる人の為に汗をながす。これこそおもてなしだろう。D.Cふくしまに向け木田さんのような人を福島県やいわき市がどれだけ用意ができるかが決め手になると思う。

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D.Cふくしまデモツアー2日目① 午前9時:車中でのテレビ紙芝居上演

2日目のテーマは震災である。大型バスに46人が乗り込み一路、双葉郡の広野、楢葉を目指した。広野まで高速バスで40分、車中でテレビ紙芝居「見えない雲の下で」を上演する。浪江町の小澤さんの公演用に15分にまとめたものだが、我ながら中々の出来栄えと満足げにみていたが、終了1分前にしてDVDがクラッシュ、途中で上演中止となった。
映画祭で昨今のデジタル機器は信用できないことを重々、教えられながら、上映テストを怠った私の責任である。反省

D.Cふくしまデモツアー2日目②午前9時半 広野Jビレッジ、洋上発電見学

バスは原発復旧作業の最前線基地である広野のJビレッジを横目に見ながら楢葉、冨岡をめぐる。昨年、相馬から浪江に入ったときに比べ、こちらは綺麗に片づけられているというのが第一印象だ。
ということで震災の傷跡を感ずるのは難しかったが、圧巻は除染された土を入れたトン袋といわれる黒い袋の山だ。広大な農地にいくつもの、行き場のない放射能に汚染された土が袋に詰められ捨て置かれていた。
そしてバスが次に向かったのは楢葉町の天神崎である。原発に代わる新エネルギーとして福島を舞台に国が取り組んでいる洋上発電の試験施設を見るためだ。沖合20kmに据えられた施設を肉眼でみることは難しい。その為、木田さんが双眼鏡を用意されていた。
このツアーのためボランティアで下見をし、色々な関係者と調整いただいた木田さん。この人とみんぷくの赤池さんがいなかったら、デモツアーは成立していなかっただろう。改めて第1回ふくしま紙芝居まつりでのつながりに感謝だ。

D・Cふくしまデモツアー1日目④ 湯本温泉 吹きの湯 「いわき湯本温泉物語」上演

この日、最後の紙芝居上演が湯本温泉の吹きの湯で行われた。今回のデモツアーの為に地元作家の夏井さんがシナリオを書いた一作である。
常磐炭鉱の全盛期の中、枯渇した温泉。女将さん達は湯本の火を消すまいと桶で水汲みを行ったとの話に見ている人は大きくうなずく、紙芝居の伝える力、確認できた瞬間だった。温泉は再び蘇るものの炭鉱内に湧き出る湯を引っ張ってきたため湯は黒い。それを濾過するなど苦労に苦労を重ね現在に至るとの話に対し参加者から「観光の為に一部でいいので黒い湯を再現してほしい」との意見が出る。
物語を知った上で入る黒い湯、並んでも入りたくなるに違いない。是非、具現化してほしいものである。

D・Cふくしまデモツアー1日目 大熊まち物語紙芝居化100本プロジェクト栃本正さん宅訪問

大熊の故栃本正さんの「物語で大熊町を残す」という構想に、まち物語制作委員会としても大きな期待を寄せていた。
東北まち物語紙芝居化100本プロジェクトの目標達成が目の前にせまり、終わる寂しさの中にあった私たちを救ってくれたのが大熊町民話・まち物語紙芝居化100本プロジェクトの始まりだった。
それが栃本さんのご逝去により、スマイル崩壊、紙芝居プロジェクトも中断されるにちがいないと途方にくれていた。
そんな中、栃本さんの奥様からスマイル再編の話があることを教えていただいた。暗闇の中に一筋の光明。とても嬉しく、紙芝居制作を通して、できる限りの支援を約束して家を後にした。
我々の作った紙芝居が、翔太君をはじめ障害を持つ子供たちの明日を生き抜く力となるとしたら、これ以上のやりがいはない。
”終わらない”ことを確認できた帰りの車内は、幾分、明るさをとりもどしていたように思う。

プロフィール

HN:
いくまさ鉄平
性別:
非公開

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